ブラック企業の特徴は求人や面接に現れる。社名に見覚えがあったら要注意。


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ブラック企業問題は一向になくなる気配がありませんが、好き好んでブラック企業に就職する人はいません。おそらくは求職者が外部からブラック企業を見分ける術を知らないことが原因でしょう。この記事では就職前にブラック企業を見分ける方法をお伝えしていきます。

・求人段階

1.離職率が高い

ブラック企業とは労働者に過酷な労働環境を強制する企業のことです。

※より具体的な内容はこちらの記事

過酷な労働環境を強制されれば多くの労働者はより良い環境を求めて転職を考えます。離職率の高さは企業のブラック度を推測するための大きな要素になるでしょう。

しかし、離職率を公表していない会社も多いですから、以下に離職率の高さを推測できるいくつかの要素を示します。

 

離職率の判断要素1:業界

会社がブラック化する原因は1つの企業ではなく業界全体に根差していることも少なくありません。

下図は厚生労働省が発表した平成26年の産業別の入職・離職率(緑色が離職率)。

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希望する会社が離職の多い業種の場合、念入りに調査したほうがいいでしょう。

 

離職率の判断要素2:常時求人を出している

企業が常時求人募集をかけている理由はいくつか考えられますが、現在急成長中の会社の場合、急激な業績の伸びに対して、従業員数の増員が追い付いていないことがあります。

このケースであれば、入社当初は大変かもしれませんが、従業員数が適切になれば優良企業になる可能性が高いでしょう。

しかし、大抵の場合は、労働環境が過酷で離職者が多いために常時募集をかけている、つまりブラック企業なのではないかと思います。

求人段階で二つを見分けるのは難しいですが、面接の際にさりげなく「最近入社した方はいつ入社されたのですか?」「オフィスがおしゃれですけど最近引っ越されたのですか?」など業績の伸び方や従業員数の変化がわかるような質問をしてみるといいかもしれません。

 

また、大企業や有名な企業でもないのになぜか社名に見覚えがあるという場合、それは求人広告は頻繁に目にしているからかもしれません。同じものを繰り返し見ることで警戒心が弱まり好意を抱きやすくなる「単純接触効果」という心理学上の法則の観点からも注意が必要です。

 

離職率の判断要素3:ネット上の口コミサイト

転職者用の企業情報のクチコミが掲載されていることで有名なのが「転職会議」です。

60万社以上登録会社があり、クチコミ数は国内一。

クチコミの内容もポイント制を採用していることもありそれなりに信用できるのではないか、という意見が多いようです。

もちろん一つ一つの投稿をすべて鵜呑みにするのは危険ですが、企業の規模に比べてやたらと元従業員の書き込みが多い場合は離職率が高いことを疑ったほうがいいでしょう。

 

離職率の判断要素4:社員の平均年齢が低い

厚生労働省が特に問題にしているブラック企業の特徴の一つに若者を使い捨てにすることが挙げられます。

労働環境が過酷で社員が定着せずそのたびに若者の補充を繰り返す。結果として社員の平均年齢が若くなる、というのはブラック企業の典型。

社員の平均年齢が25歳以下、という場合には特に注意が必要です。

 

ただし、人数の少ない会社の場合、社長や役員も計算対象にすることで平均を引き上げるている可能性もあるので注意が必要です。

平均の落とし穴について詳しくはこちら

 

2.初任給が不自然に高い

特に新卒・第二新卒の給料が他の企業に比べて不自然に高い場合は注意が必要です。

ボーナス分を普段の給与に算入している、残業手当、休日出勤手当を含めているなど、給与を高く見せかけている可能性があります。

中途採用ならいざ知らず、経験や実績のない人間に高い給与を払うのは何か裏があると考えたほうがいいでしょう。

 

3.現場主義(仕事は実戦で覚えるもの)

すべてそうだとは言いませんが、これは教育制度が整備されていない会社である可能性が高いです。

ブラック企業の中には、労働者を過酷な労働環境で使い捨てることを前提に採用しているため、採用後にほとんど社員教育をしないという企業も少なくありません。

現場主義は「仕事は現場で覚えるものだ」などともっともらしいことを言いながら、内心では使い捨ての労働者にお金をかけるのは無駄だと考えているブラック企業の常套句です。

 

大量採用

企業の規模に比べて大量の採用を行う会社は、離職者が続出することを前提としているケースが多いです。

一例として挙げられるのがメガバンク。

メガバンクは毎年大量に新卒採用しており、2000年代前半には2000人規模の採用を行ったこともあります。

メガバンクは知名度も抜群ですし、銀行は安定しているイメージがあるため学生人気の高い職種です。

しかし、総合職は10年後に残っているのは3割とも言われています。

大きな原因の一つは過酷なノルマや終電帰りや土日出勤は当たり前の長時間労働。

知名度やなんとなくのイメージで就職先を選ぶと手痛いしっぺ返しを食らう可能性があります。

 

・面接段階

求人広告を見つけた段階でもブラック企業かどうかの診断はある程度は可能です。

しかし、一番確実なのは実際に面接を受けてみることでしょう。

ここからは、面接で会社を訪問した際にチェックすべき項目を紹介します。

1.面接の前後に社員の様子をチェック

面接が社内で行われる場合、多かれ少なかれ面接室以外の場所や面接官以外の社員を見るチャンスがあるかと思います。

面接官や面接室はしっかりと準備されているかもしれませんが、それ以外の部分から会社の普段の様子が見えることは意外と多いもの。

すれ違った社員の8割が疲労が困憊した顔をしていた、シャツがよれよれで昨日帰宅したのか怪しい、職場から怒声が聞こえてきた、など労働環境の劣悪さをうかがわせるような点があった場合は、注意したほうがいいでしょう。

 

2.面接日を土日祝日に指定してくる

仕事をしながら次の転職先を探している場合、平日に転職先の面接を受けることが難しいことも多いと思います。

そういったこちらの事情を聴いたうえでならそうとも言い切れませんが、向こうからいきなり土日祝日を面接日に指定してきた場合は、少なくとも土日出勤が珍しくない会社である可能性が高いです。

私も以前、いきなり祝日に面接日を指定されて面食らったことがありました(ただし、私のケースは土日の出勤があることを知ったうえで就業してほしかった、という意図だったようですからブラック企業とは少し違うかと思いますが)。

いずれにしても面接の日時と就業時刻はある程度連動していると考えたほうがいいでしょう。

 

3.都合の悪いところをあいまいにする

ブラック企業には求職者に知られたくないところがいくつもあります。

そんなとき、正直に言うと採用が進まないし、嘘をつくと後々問題になる可能性がある、という葛藤からか、話をあいまいにする面接官は多いように思います。

面接官が「人それぞれだけど」「一般的な社員だと」など話をぼんやりさせるような言葉を多用する場合は、納得のいくまで質問することをお勧めします。

 

話し方以外にも、たとえば面接官が給与体系が書かれた紙を5秒見せただけで引っ込めた(これは実体験です)、など不自然な行動がある場合には注意を払いましょう。

 

4.面接にかける時間と回数

まともな企業であれば、採用は慎重に行います。

その理由は主に二つ。

一つは、途中でやめられるとそれまで採用や教育にかけた費用や時間が無駄になるから。

もう一つは、会社都合による解雇は労働契約法でかなり制限されている(要するに一度採用するとクビにしづらい)からです。

そのため、企業は求職者がどんな人物であるかを知るため、また自社がどんな企業であるかを求職者に知ってもらうために面接にはそれなりに時間をかけます。

15分の面接1回で正社員として採用されたというのであれば、ほぼ間違いなくブラック企業だと思ったほうがいいでしょう。

10人以上社員がいる会社であれば、面接は最低2回、3回ある企業も珍しくありません。

また、その中に40分から1時間前後の面接が1度はあるのではないかと思います。

 

5.何時まで明かりがついているか

最後はかなり泥臭い方法ですが、企業の実態がわかりやすい方法です。

それは面接後に会社の近くの喫茶店等で、会社の明かりが何時までついているか張り込んでみる、というもの。

自分の面接に費やした時間や事後処理の時間を差し引いても遅くまで明かりがついている場合は、長時間労働を疑ってみるべきです。

面倒ではありますが、今後長く務めることを考えれば安いものだと思います。

 

・選択肢を広く持つ

ここまで、求人を見つけてから面接が終わるまでに現れる、ブラック企業を見分ける要素を紹介してきました。

これだけでも相当程度ブラック企業を見分けることはできると思いますが、残念ながら結局は推測です。事前にどんなに入念に調べても入ってみたらブラック企業だった、という可能性を完全に消し去ることはできません。

また、入社当初は問題がなかったとしても、その後経営状態が悪くなりブラック企業化するケースもあるのです。

 

この記事を読んでくださっている方の多くは、就職や転職を考えている方だと思います。

就職・転職は人生の転機、あらゆる可能性を模索してみるべきです。

どの企業に就職するかを考えることももちろん大切ですが、もう少し視野を広げて選択肢を加えてみましょう。

 

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