年収1000万以上の割合は20代30代40代50代でここまで違う!━年代別年収分布━
“年収1000万”というのは社会人にとって1つのステータスです。多くの人が1度はあこがれたことのある数字なのではないでしょうか。
しかし、現実にはこの大台に手が届く人は多くないようです。この記事では、転職サイトDODAが登録者22万人のデータから作成した正社員の「平均年収ランキング2015」をもとに、年代別の年収の分布を見ていきます。
20代の年収分布
20代はまだまだ仕事の経験も浅く、高給取りにふさわしい能力を持っている人はほとんどいません。
年収1000万円を超えたのはわずか0.2%です。
また、給料にも差がつきづらく、9割が500万円未満に固まっています。
30代の年収分布
グラフの形は20代に似ていますが、20代では10%ほどだった年収500万以上の人が35%以上にまで増えるなど、全体的に給料が底上げされています。
しかし年収1000万円を超える人は1.5%。
30代で大台を超える人は一握りのようです。
40代の年収分布
このあたりからグラフの変化がなだらかになり、年収にばらつきが出てきます。
40代になると管理職につき収入が伸びる人いる一方で、平社員のまま収入が伸びない人が増えることも年収がばらつきはじめる原因なのかもしれません。
年収1000万円を超える人の割合は7.3%と30代に比べてグッと増えています。
50代の年収分布
50代になると、年収のばらつきはさらに顕著になり、300万~900万くらいまではまんべんなく存在していることがわかります。
そして驚くべきは年収1000万越えの割合が19.7%となっている点。
この調査では、50代で1番多いのは年収1000万円を超えた人達なのです。
ただし、下に書く通りこの数字のとらえ方には注意が必要な気がします。
全年代の比較
最後にまとめを兼ねて全年代の年収分布を比較してみましょう。
年代が高くなるにつれてグラフの傾きはなだらかになっています。
グラフがなだらかになるということは、低収入な人から高収入な人までまんべんなく存在することを意味しています。
若い年代ほど年収ののばらつきは少なく、30代・40代・50代と年代が上がるにつれてばらつきが大きくなる傾向があるようです。
言い換えれば、若いころはみんな同じような収入だが、年齢を重ねるにつれて年収の差がはっきりとしてくるということ。
若いころは同じような稼ぎだったとしても、いつの間にか大きな差がついているのです
そして、当然ながら年収1000万越えの割合は年齢が高くなるほど増加します。
改めてまとめると、
年収1000万越えの人の割合は
・20代:0.2%
・30代:1.5%
・40代:7.3%
・50代:19.7%
となっています。
だたし、これはあくまで転職サイトの登録者のデータがもとになっていることには注意が必要です。
このデータを公開したDODAは、利用登録をする際に年収も記入するようですが、いい条件の求人を紹介してもらうために多少サバを読んで申告する人も少なくないのではないかと思います。
また、一般論としては、転職は年齢が高くなるほど高い能力が必要になってきます。
20代であれば、採用してから育てればいいと考える企業も多いですが、50代の人間に対しては即戦力を期待する企業がほとんど。少なくとも同じような能力であれば、若い人を選ぶのではないかと思います。
50代で転職を考えるのは、とりわけ能力が高く高収入な人が多い可能性は十分にあるでしょう。
DODAのデータでは50代の年収1000万越えの割合は約20%になっていましたが、50代のサラリーマン全体を見たときに5人に1人が1000万を超えているとは限りません。
これはあくまで「転職市場の50代」と限定して考えた方がいいのではないかと思います。
※2017年1月24日追記
読者の方からご指摘をいただいたので
厚生労働省の賃金構造基本統計調査の年齢階級別賃金のデータ(2015年)のリンクを掲載しておきます※ただしこれは月給、同調査中の賞与等を含む年収階級と年代の関係がわかる資料やデータを知っている方がいれば、URL等を教えていただけると嬉しいです。
賃金(月給)ではありますが、サンプル数や転職サイトという偏りのないこと等、こちらの方が一般的なデータなのではないかと思います。
収入を確実に増やす方法
サラリーマンの年収を決める大きな要素は、社内での出世や務める会社の規模です。厚生労働省の調査では、会社の規模は学歴以上に収入に影響を及ぼす、という結果も出ています。
参照:大卒高卒中卒の違いを収入・給料・生涯年収・失業率から考える。
しかし、出世具合や務める会社の規模は簡単に変えられるものではありません。
出世レースは一度レールから外れれば再び盛り返すのは難しいですし、中小企業から大企業への転職の話はそれほど多くないのではないかと思います。転職をして以前の会社よりも給料が下がってしまった、という話も珍しくはありません。
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ご指摘ありがとうございます。
賃金構造基本統計調査で年収(「きまって支給する現金給与額」×12+「年間賞与その他特別給与額」)階級を年代別に示したデータのURLをご教授いただければ幸いです。
ご指摘自体は感謝しますが、不必要に攻撃的な文章のためコメントは不承認とさせていただきました。